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2007年2月 6日 (火)

弁護士会で講演 ~離婚時の年金分割について~

今日は、弁護士会で講演。

東京には3つの弁護士会がありますが、その3つの弁護士会の多摩支部主催の勉強会。

テーマは、年金の離婚分割です。

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友人の弁護士からの依頼で、一昨年の11月に講演を行い、施行規則がでた後に再度詳細の講演という事で、今日の講演を行いました。

レジュメは26ページで、資料は合計8枚と2時間講演にしてはボリュームがあり、時間配分は大変でした。

たまたま今日は、社会保険労務士会多摩支部でも同じ離婚分割をテーマにした研修会がありました。

社会保険労務士会の講演は、テーマが遅く余り参加していません。

離婚分割であれば、一昨年に研修をして今頃は人前で講演できる状態が「年金のプロ」の心構えだと思うのですが。

それはさておき、今日は約80名の参加。

会場も人数を多く収容できる場所に変更し開催。

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会場の人数と、暖かい陽気で上着を脱いでの講演です。

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黒板は久々であり、スーツが粉だらけです。

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ピントがあった写真が余り無かったのですが、こんな感じで講演してました。

年金分割の講演をしていて、皆さんが誤解している点は、大きく2点あります。

年金分割は「年金額」の分割ではなく、「保険料納付記録」の分割であるという点。

「標準報酬月額」「平成15年4月1日以降の標準賞与額」「婚姻期間に対応した厚生年金の被保険者期間」を、夫婦間で分割すると言うことです。

ですから、貰えるであろう年金額を分割するわけではありません。

年金分割にあたり、情報提供を受ける際に、50歳以上ではないと年金額は出てきません。

これでは年金分割が出来ないと考えられる方がおりましたが、年金額の分割ではなく保険料納付記録の分割ですから問題なくできるわけです。

年金分割は、年金の受給権が発生していなくても出来る訳であり、未納が多く受給権が発生しなくても、分割後の年金が受給できないだけであり、制度自体は利用できるわけです。

次に、合意による離婚分割と3号分割の関係。

離婚分割は、平成19年4月1日以降の離婚であれば対象になります。

そして、施行日以前の期間も対象になります。

しかし、3号分割は平成20年4月1日以降の離婚が対象で、その期間も施行日以後の期間に限られます。

ですから、施行日時点では、対象者はおらず、1ヶ月経過して初めて1ヶ月分が3号分割の対象になるわけです。

ここを混同されている方が非常に多いことがわかりました。

そして、平成20年4月1日以降は「合意による離婚分割」と「3号分割」の選択となります。

平成20年4月1日以降の取扱について両制度が併存していくという点がこんがらがってしまう様でした。

平成20年4月1日以降も、それ以前の期間を対象に年金分割をしたいのであれば「合意による離婚分割」の手続きを行えば、「みなし3号分割」という3号分割と同様のことを離婚分割でも平成20年4月1日以降の第3号被保険者期間はしてくれますので、請求にあたり3号分割と離婚分割についての違いを考慮しなくても良いわけです。

この点が、今日の講演で分かった皆さんの誤解が一番多いところでした。

離婚するには、今後この年金分割は避けては通れない部分です。

ですからしっかりと理解している社会保険労務士にご相談されることが良いと思います。

山本経営労務事務所
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