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2007年4月 5日 (木)

社会保険料負担で考えるコンプライアンスと公正な競争の条件

昨日はクライアントの方と京王線北野駅付近でランチ。

帰り道北野天満宮に2人でお参りしました。

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↑鳥居

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↑拝殿

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↑桜

綺麗です。

今日は、とある会社の社会保険の新規適用についてご相談を受けました。

社会保険を新規適用すると大体12%程度総人件費が上がります。

その会社では、一人あたり2万円から3万5千円程度人件費が上昇します。

要するに、それだけの昇給をしたということになるわけです。

しかし、労働者から見てみると、手取額が減り、実質昇給だよと言ってもなかなか理解してもらえないのです。

社会保険料の負担は、その会社にとって200万円の売上に対する利益に相当します。

売上規模が大きい会社ではないので苦渋の決断でしたが、人員の確保と家庭を持っている労働者への配慮という視点でご決断されました。

しかし、その決断に対して労働者からは手取りが減るとの反発が。

年金制度の信頼が崩れている現状では、この様な状態になってしまうのですが、やはり法人である以上、社会保険に加入する義務があるわけで、そうはいっても保険料率の高さから加入できない事業所が多い事実があります。

「やっとうちの会社も社会保険に加入できるような余裕のある会社になった」というステータスを感じて欲しいのです。

コンプライアンスというと数字の実感はないのですが、残業代不支給や社会保険料を負担していないで出ている利益というものは、実質的な利益ではないのです。

残業代を支給し、社会保険料を負担してでも利益を出しているということは資金管理や業務管理がしっかりと出来ていると考えられるわけです。

コンプライアンスとは理想や道徳という概念で捉えるよりも、むしろ公正な競争条件の整備という考え方で取り組むべきと私は考えます。

社会保険に加入している会社と加入していない会社を比較した場合、当然単価は加入していない会社の方が安く設定できます。

残業代も然りです。

この不公平感を解消する為に市場全体で取り組みべき課題の一つがコンプライアンスの徹底であると考えるのです。

社会保険料に関しては、保険料が高く負担感が大きいですが、「やっとうちの会社も売上が安定してきたから社会保険に加入できた」と労働者に感じてもらう努力は会社として行うべきであると考えます。

山本経営労務事務所
http://www.yamamoto-roumu.co.jp

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