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2007年8月 9日 (木)

形骸化した産業医制度

八王子市医師会に地域産業保健センターという組織があります。

070809001
↑八王子市医師会

各保健所毎に設置されている組織で、国からの委託を受けて医師会が50人未満の産業医を選任する義務のない事業場に対して助言指導を行う組織。

そして、産業医の紹介をしてくれます。

しかし実際は機能していません。

クライアントから精神疾患に強い産業医を紹介して欲しいと依頼があり、当該センターに相談したところ、精神科医で産業医の資格を持つ方は稀である。

産業医であれば、精神疾患の勉強もしているので大丈夫だとの回答。

そういうことであれば、医師であれば精神科の勉強もしているからという話しになる。

座学と実務の乖離は専門職にとっては実感しており、職場のメンタルヘルスの実務経験が豊富の先生の紹介依頼をしたわけである。

産業医という制度が形骸化している事実を肌で感じる瞬間である。

保健師の方が健康指導に積極的である。

現行の労働安全衛生法では、産業医がいて、産業医の指導の元、保健師が健康相談にのればいいが、産業医の指導がなければ産業医の意見を聞いたことにはならないとされている。

法曹業界も弁護士が頂点で、隣接法曹があるかの如くの司法制度改革が進んでいるが、実際は共同受任の形態や相互補完で仕事をしている。

当然スキルがあることが前提条件であるが。

産業医についても、もう少し形骸化した制度を実効性のある制度に変える為に保健師や看護師、助産師の活用があって良いと思う。

精神疾患について言えば、それに加えて臨床心理士の活用を推進していくことが労働者の安全衛生の確保に寄与すると思うのです。

資格は必要ですが、資格が全てではない。

この事について行政も考えていってもらいたいです。

山本経営労務事務所
http://www.yamamoto-roumu.co.jp

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