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2008年6月 4日 (水)

本当の援助とは何か

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今日は京王八王子で木村弁護士と打ち合わせ。

駐車場への通り道に子安神社があり、時間もあったので久々にお参り。

梅雨時の神社は風情がありますね。

080604001

上のような看板が。

後祭神の像を造るようです。

そもそも仏教伝来前の神道にはこの様な御神像を祀る習慣はなかったようで、仏教の影響が大きいということです。

明治維新で神仏分離されるまでは、神仏習合の文化があったわけで、長い歴史の中で培われてきた神仏習合の文化がなくなってしまったのも淋しい気がします。

私はお祭りが出来ればいいので、今の神社神道の在り方で良いとは思いますが。

不満はもう少し神道を目の敵にしないで、村の鎮守の祭りのように楽しく積極的に自治会が関与出来たらなお素晴らしいと思います。

さてロータリーに入って福祉であるとかボランティアに従事している方の話を聞く機会が増えました。

一応ロータリーは奉仕団体なので。。。

先日NGO法人ACTION代表 横田 宗氏の話を聞く機会がありました。

ACTIONホームページ

この団体はフィリピンで孤児院の運営や先住民族の保護をしている団体です。

非常に面白かったのは、お金や物の援助をしてはいけないという発想。

北朝鮮は最たる物ですが、フィリピンも上流階級は何をすれば国民が豊かになるのか知っているようです。

でもやらない。

理由は簡単で、自分たちの権利を守る為。

だからODAやNGOは上流階級の権利を守る為に下の階級の人を外国に助けて貰うという構造になっているようです。

しかしこれでは貧しい人たちの自立には繋がらないとのこと。

ACTIONでは日本国内で自社しかできない社会貢献事業を見つけてそれを共同でやるという事業をしている。

例えば、フィリピン人は日本のシーフードヌードルが大好きなようで、成田では箱買いをしている方が多いようです。

これをあるラーメン店と共同開発して、フィリピン人が好む味のラーメンを開発して、それをストリートチルドレンの母親に屋台をひかせるということをやるそうです。

これはストリートチルドレンを救済する為には、まず親がしっかりと自立しなければならない。

自立とは経済的な自立であり、ストリートチルドレンの母親が収入を得られれば、子供は路上に出てお金を稼ぐ必要はなく、結果として教育を受ける余裕も出てくるであろうということです。

この様な事業は上流階級の権利を守るという構図から外れ、本当の意味での援助になると伺い、非常に勉強になりました。

援助とは与える物ではなく、如何に自立をさせる事かということ。

新鮮でした。

これは評議員をしている知的障害者更正施設にもいえることで、参考になりました。

また、与える前提の福祉から自立を促す、または一定の自立を目指す福祉という視点で考えると、生活保護やホームレスの問題も解決方法は見えてきます。

フィリピンの格差は凄いようです。

それこそ電車もタクシーも乗ったことがない。

運転手付きのベンツしか乗ったことがない子供がいる一方、ストリートチルドレンもいる。

しかし、日本は格差といっても大きくない。

氏は日本の学校で講演をするそうですが、日本の子供は「これをやったら失敗するかな」ということをいう。少なくとも氏の援助していく国々の子供は「これをやったら」という発言はしないと。

なぜなら「チャンスがない」からだと。

日本の子供は「これをやったら」という出来るチャンスがある。

なぜそのチャンスを生かさないのかと。

「これをやったら」という、やりたいことが分かっているのであれば是非積極的に自らの恵まれた環境を活かすべきだと話されました。

非常に勉強になりました。

また氏が講演を依頼されるときに「生きる力」というテーマでお願いされることが多いとのことですが、では「生きる力」とはなんであろうか。

競争社会で生きる力なのか、無人島で一人取り残されても生きる力なのか。

これが明確ではないとのこと。

20年後、30年後日本はこの様な国になりたいというビジョンがないから前提が明らかに出来ないと。

これを明らかにすべきだとのことでした。

またフィリピンと日本の子供同士の文通にも取り組んでいて、お互いの文化を知って何かに役立てて欲しいと思っているようです。

日本の特徴は、例えば「地域」というテーマで、ビデオレターを作成してくださいとお願いしても、日本の場合は「建物」。フィリピンは「人間」だそうです。

同じ地域というテーマで、ビデオレターを作成してもこんなに違うんだという事をよく分かって貰うことが大事だと。

また日本の子供に「両親と学校の先生以外に悩みとかを話せる大人は何人いる?」と質問したらほぼゼロ。いて塾の先生という回答。

フィリピンは最低でも10人はいるようです。

それだけ日本は人間関係が希薄だということでしょう。

私もこの年になって、「自分の価値観が絶対」という大人が多いことに驚かされます。

多様な価値観を受け入れない。

これでは人間関係が希薄になってしまいます。

私は思っていませんが、今の日本は格差社会といわれてます。

日本人というのは「強者VS弱者」という構図をつくり、その強者を徹底的に叩くという文化があるように思えます。

このブログでお話ししましたが、「常に絶対的に強い強者」は存在しない。反対に「常に絶対的に弱い弱者」は存在しないと思います。

それを踏まえ強者を「企業」や「若手IT社長」とし、弱者を「派遣社員」や「フリーター」とする。

そうすることにより耳障りの良い批判を展開することが出来るのです。

しかし私は今の日本が仮に格差社会とするならば、その責任は「企業」でもなく「ほりえもん」でもありません。

むしろそれぞれの「親」の責任だと思っています。

何故過労死が多いのか。いじめによる自殺が多いのか。

終戦後の廃墟から日本経済をここまで立て直す過程で、今より過重の少ない労働であった訳ではありません。

むしろもっと過酷であり、生きるか死ぬかの生活をされていた人もいたでしょう。

今過労死の問題や自殺の問題がクローズアップされているのは家族の関係が希薄であるという事が一番の影響ではないでしょうか。

自分の子供が自殺する予兆が分からないということはそれだけコミュニケーションが希薄なのです。

私も数年前、非常に身近な人が自ら命を絶ちましたが、そう思いました。

フィリピンという格差のある社会に生きている方と我が国のような恵まれた国に生きている方。

しかし過労に追い込んだり、自殺に追い込むことはきっかけとして「仕事」や「いじめ」の存在が大きいかも知れませんが、家族のコミュニケーションを見直すことにより一定数は防げる様になると思うのです。

前述の通り日本人は「強者VS弱者」の構図をつくり、耳障りの良い弱者の理論を展開しがちですが、本当に困っている人を助けるのであれば、親がしっかりとコミュニケーションをしていき、その結果自らが希薄な人間関係ではない、信頼関係を多数の方と構築していくことが大事ではないかと、横田氏の話を聞いて思いました。

私にとっては非常に勉強になったお話しでした。

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