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2008年12月 8日 (月)

障害者自立支援法の講演を聴いて

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今日はロータリークラブで、私が評議員をしている社会福祉法人やまゆり福祉会水野直哉専務理事に講演をしてもらいました。

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水野専務が中心となり、障害者自立支援法の新体系に東京都で一番最初に移行した知的障害者更正施設美山学園を運営する社会福祉法人です。

テーマは「障害者自立支援法」。

話の内容を以下にまとめてみました。

福祉という名の下に“聖域化”されていた現場は、「いかに1日を無難に過ごすか」ということが目的となり、いかに利用者の方が生き生きとした生活を送ることが出来るのかという視点がなかったと。

施設の中に閉じこめておけば、職員はリスクを負わないが、利用者はそれで良いのか。

また、一人あたり年間450万円が施設に補助金としてくるが、本人に支給されている障害者年金はそのままである。

当然450万円も障害者年金も税金であり、総務省の統計で40歳のサラリーマンの年収480万円と比べると如何にお金がかかっているか。

民間の社会福祉法人で450万円の費用が一人あたりかかるが、都立の同様の施設は昨年まで2,100万円掛かっていた。

これはほぼ人件費であり、八王子にある都立の知的障害者更正施設は障害者の定員はそのままで、職員を300人から200人に減らしても運営が出来、結果として一人あたりの運営費が1,500万円に減ったと。

一気に100人減らしても成り立つビジネスは他にない。

福祉を“聖域化”することにより一体誰が得をしているのか。

施設の利用料は、利用者から従前は本人や両親の所得にかかわらず一律月2000円年間24000円であった。

しかし、障害者には重度で年間100万円、軽度で80万円年金として支払われている。

この年金は本人の手許になく、親の管理下にある。

本人が使ってない家庭が殆どである。

誰でも食費はかかるわけであるから、この年金から食費として月46,000円、光熱費として月10,000円を徴収する方向のようであるが、これは年金の額からいって当然のことだと。

施設に入れば年金がまるまる使え、施設に入れずに親元で育てている場合には、その年金で全てをまかなうということは公平ではないとの事でした。

そして、障害者自立支援法の一番のメリットは「障害者が働く」ということ。

働くということは、生活のリズムが出来体調が良くなっている。

また、働くと“ジュースが買える”→“ジュースを買うためには働かなければならない”というように金銭的な価値観が理解できるようになってきたと。

親は、その姿を見て「自分の子供が自らの手でお金を稼げるとは思わなかった」と給与明細書を神棚に飾っておくという方や働くようになって目が生き生きとしているという様なことをおっしゃる方が多く良好な反応であると。

しかし、職員は“創意工夫”が求められて大変であるが、職員の意識も大いに変わり“措置”の時代では考えられなかった主体性が出てきて積極的に提案が出てきたと。

利用者や親の立場で考えても障害者自立支援法は悪くないという結論でした。

“福祉を聖域化して得をしているのはだれか”

この問いは非常に勉強になりました。

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コメント

非常に参考になる内容でした。
この現実をどのように理解するのかよく考えます。弱い人たちの本当のためになるのは何か?
私の家の近くに福祉施設があります。いつも遅くまで電気が点いているので頑張っているのだなと、思っておりましたが、あるとき社員さんの給料明細が偶然落ちておりまして、拝見しましたが残業代がすごく、基本給が安いためかと勝手に解釈しました。

投稿: 大阪人 | 2008年12月 9日 (火) 10時36分

コメントありがとうございます。
福祉で働く労働者も、この法律で積極的に創意工夫をす様になって、現場に活力が出てきたようです。
この“積極的に創意工夫”することに現場の方は抵抗感が強いようです。
障害者についても“弱者切り捨て”という大義名分でどの様な制度が温存されているのかしっかりと検証をしていく必要があると思いました。
また、高齢者介護に従事している労働者と障害者福祉に従事している労働者の待遇格差に驚きを感じます。
“福祉を必要としている人の為になるのか”
この視点をしっかりと持っていかなければ、福祉に従事する人のための福祉になってしまうと感じました。

投稿: やまもと | 2008年12月10日 (水) 17時30分

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